広域認定制度とは
広域認定制度は、環境省が定めた廃棄物処理法の特例制度で、条件を満たした事業者に対して、広域的な処理を認定し、 廃棄物処理に関する各自治体ごとの許認可を不要とする特例制度です。
通常、廃棄物の回収・処理を行うには、各自治体ごとに収集運搬や処分の許認可が必要ですが、広域認定を取得することで、全国規模での回収・リサイクルが可能になり、資源循環の促進が期待できます。

なぜ広域認定制度を取得するのか?
家具の廃棄・回収・リサイクルには、
法律や運用面で多くの障壁があります。

廃棄物処理法の規制
廃棄物処理法(廃掃法)では、廃棄物の収集・運搬・処理に厳格な規制があり、廃棄物は各自治体から許可を得た業者しか運搬できないという決まりがあり、許可を持たない企業が回収を行うことは法律上認められていません。このため、多くの小売店やメーカーがリサイクルに取り組みたくても対応できない状況が続いています。

リサイクル率の低さと
大型家具の処理の難しさ
日本では、廃棄された家具の多くが焼却や埋め立て処理されており、リサイクル率が極めて低い現状にあります。特に、スプリングマットレスなどの大型家具は処理が困難であり、自治体によっては回収自体が行われていないケースも少なくありません。
FIRAでは
こうした課題を解決し、家具の資源循環を推進するために、
広域認定制度の取得を決定しました。
広域認定によって
可能になること
従来の仕組みでは、スプリングマットレスを回収・運搬するには、各自治体の廃棄物収集運搬許可を持つ業者に依頼するしかありませんでした。
広域認定制度を取得することで、FIRAは以下のような取り組みを実現できます。
広域での回収を可能にする

通常、廃棄物の回収・処理には各自治体ごとの許可が必要ですが、広域認定を取得することで、各自治体ごとの収集運搬や処分の許認可が不要となり、広域で回収・リサイクルが可能になります。
家具回収に伴う費用の
適正な請求が可能になる

現在、家具小売事業者による家具の引き取りサービスは「同等品のみの無償回収」が原則とされているため、コストが大きな課題となっています。しかし、広域認定を取得することで、回収にかかる費用を合法的に請求することができ、持続可能なビジネスモデルを構築できます。
廃棄物の適正処理と
再資源化の推進

現在、多くの家具が廃棄され、焼却または埋め立て処理されています。FIRAは広域認定を活用することで、使用済み家具を単なる廃棄物としてではなく、資源として適正に回収・処理し、新たな素材として再活用する取り組みを推進します。これにより、環境負荷を低減し、持続可能な社会の実現に貢献します。
広域認定の適用範囲
一般廃棄物 広域認定
家庭で不要になったスプリングマットレスと
ベッドフレーム等の附属品の回収

時期:2025年5月取得
対象:個人(家庭)から排出される廃棄物
産業廃棄物 広域認定
ホテル、病院、介護施設、商業施設などの
ベッドマットレスとベッドフレーム等の附属品の回収

時期;2025年9月~予定
対象:法人(企業)から排出される廃棄物
FIRAとともに、
循環型社会の実現へ
広域認定制度の取得により、物流業者・メーカー・消費者が一体となって、
持続可能なリサイクルの仕組みを作ることが可能になります。
- スプリングマットレスの回収・リサイクルを効率化したい
- サステナブルな事業活動を強化したい
- 法規制をクリアした適正な廃棄処理を実施したい
といった事業者の皆様、FIRAの広域認定制度を活用し、持続可能な未来を共に創りませんか?